データ復旧110番です。
今回は電子記憶媒体・損傷の切り分け方について少しご紹介したいと思います。
「電子記憶媒体」と多少専門家っぽい書き方をしておりますが、ざっくり説明しますとハードディスク(HDD)、NAS、USB、SDカードの事を指します。
広い定義で言えばCD-RやDVD、昔のもので言えばフロッピーディスクも電子記憶媒体に該当しますが、今回の記事はハードディスクとそれに付随する機器(サーバー・NAS)のディスクタイプと、USB・SDカード等のメモリタイプの電子記憶媒体について書いていきたいと思います。
電子記憶媒体のトラブルには物理損傷と論理損傷がある。
現代では電子記憶媒体は様々分野で欠かせない必需品になっています。
その重要性と活用度はどんどん増大しつつあります。電子記憶媒体よりもっと大事なのはwordやexcel等の各種ドキュメント、写真、映像等のデジタルデータです。
ある日突然、電子記憶媒体が「突然認識しなくなった」「削除したデータが必要になった」など予期せぬ様々なトラブルに直面します。
しかし慌てることはありません。大事なのは冷静になり心当たりのある症状を把握することです。把握しておくことで復旧する時間も短くでき、復旧費用も抑えることができます。
損傷のタイプには物理損傷と論理損傷での2種類に大きく分類されます。
製品事態に欠陥が生じた際には物理損傷※1と言います。
データ復旧プログラムだけで対応可能なトラブルを論理損傷※2と言います。
では、物理損傷・論理損傷にはどのような症状があるのでしょうか?
よくある症状別にご紹介します。
物理損傷のよくある症状
- パソコンが起動しない
- パソコンに繋げても認識しない(外付けハードディスク、USBメモリ、SDカード等)
- ネットワーク上の使用していた電子記憶媒体が認識しない(NAS、サーバー等)
- 媒体の物理的な使用容量が変更された(16GB→32MB)
- カチャ~カチャ~異音がする(ハードディスクの経年劣化、落下等に起因)
論理損傷のよくある症状
- ファイルを削除した
- ディスクをフォーマットした
- 上書きした
- OS(Windowsなど)を再インストールした
- サーバーやNASのRAIDが崩れた
心当たりのある症状がわかったら専門家に相談
先述の損傷・症状が把握できたら、その電子記憶媒体には手を加えず、専門会社(家)にご相談下さい。トラブルの際に安易な対処が取り返しが付かない事態を招きます。
なぜ早い段階で専門家に相談するのか?
インターネット上に掲載されている解決方法は正しいとは限らない
対処方法を検索しなんとか自力で解決しようと対応される方もいらしゃいますが、インターネット上では中には適切でない対処方法であったり間違った対象方法が公開されているケースがあります。
不適切な対処による2次障害で復旧費用が嵩む
不適切な対処をしたことで2次障害を起こしてしまうケースがありました。こういったケースは永遠に復旧ができなくなるリスクがあるだけでなく、その2次障害を解決する為に更なる金銭的な負担も大きくなります。
データ復旧依頼時にサービス料金が大きく異なります。症状が軽い状態であれば負担も少なく済みます。トラブルの際には軽重を見分けることが重要になってきます。
データトラブルが起きた際には、上記のよくある症状例を参考・把握した上でご相談下さい。